仕事が趣味だった私が、適応障害と診断されたのは転職後すぐのことでした。
それまで120時間を軽く超える残業をこなし、家には正月しか帰らない日々を過ごしていました。
「これが普通」と思い込んでいた自分の生活が、適応障害によって突然崩れ去ったのです。
適応障害とは?
適応障害とは、ストレス要因に適応できず心身に様々な不調が現れる状態です。
適応障害は、生活環境の変化やストレスに適応できず、心身にさまざまな症状が現れる精神的な状態を指します。
私の場合は転職直後の新しい職場環境がストレスの引き金になりました。
特に、上司からの理不尽なパワハラが原因で、次第に不安や抑うつが強まり、仕事どころか日常生活にも支障をきたすように。
適応障害の原因は、転職、離婚、家族の死など、個人にとって重大なストレスとなる出来事が引き金となることが多いようです。
症状が現れた瞬間
私に症状が最初に現れたのは、自家用車で会社に向かっているときでした。
胸の奥が締め付けられるような感覚に襲われ、息が苦しくなることが増えていきました。
仕事のことで頭がいっぱいになり、夜も眠れない。
そうすると、会社に向かう間に涙が止まらないように。また、仕事中も涙が出そうになったりもしました。
挙句の果てにはずっと涙が止まらなくなり、「自分は壊れてしまったのか?」と不安になったことを覚えています。
適応障害の症状は人によって異なりますが、以下のような特徴があります。
- 抑うつ気分:気分が沈み、悲しみや無力感を感じる
- 不安感:漠然とした心配や焦り
- イライラ:些細なことで怒りを感じやすくなる
- 集中力の低下:仕事や日常生活でミスが増える
- 食欲や睡眠の変化:食欲不振、不眠、または過食や過眠
- 身体的症状:頭痛、胃痛、動悸などの身体的不調
これらの症状はストレス要因に関連しており、ストレスが解消されると改善することが多いのも特徴です。
ただし、長期間放置すると症状が悪化し、うつ病や他の精神疾患に進展する可能性もあります。
適応障害の原因
適応障害は、特定のストレス要因が原因で発症すると言われています。
私の場合は次のような要因が絡み合っていました。
- パワハラ: 毎日のように責められる言葉が心に突き刺さりました。
- 環境の変化①: 慣れない職場で孤独感を感じていました。
- 環境の変化②:単身赴任で知らない土地で暮らしだした。
- 責任感の重さ: 家族を支えなければならないプレッシャー。
これらが積み重なり、限界を超えてしまったのだと思います。
失った自信を取り戻すための方法
適応障害と診断され、このままではだめだと仕事を辞め家へ帰ることにしました。
その中で気づいたのは、「自分を追い詰めていたのは自分自身だった」ということです。
そこから少しずつ、心を整えるための方法を試すようになりました。
- 小さな目標を設定: 一日一つだけ、「今日は散歩する」など小さな目標を立て、達成するたびに自分を褒める。
- 気持ちを書き出す: モヤモヤした感情をノートやブログに書き出すことで、自分の考えを整理する。
- 周囲のサポートを受ける: 家族や友人に素直に自分の気持ちを話すことで、少しずつ気持ちが楽になりました。
自分で書いているブログを読んで、日々前進していることを実感できました。
⇓が私がこのブログを書き出したはじめのブログ内容です。ここから一日一記事を目標に日記感覚で書いてきました。
そのことが適応障害の回復にかなり役立ったと思っっています。
新たな目標に向かって
適応障害になったからこそ、気づけたことがあります。
それは「自分の限界を知ることの大切さ」です。
以前の私は、自分の能力以上に無理をして結果を出そうとしていました。
しかし、今は無理をせず、自分らしいペースで生きることを心がけています。
職業訓練校での新たなチャレンジや、副業で始めたブログやTikTokなど、少しずつ前を向いて歩き出しています。
適応障害にならなければ気づけなかった自分の新しい一面が、今は少しだけ誇らしいです。
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